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DEATH NOTEのL・M・Nへの愛を語るブログです [※ネタバレ有り]
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3月3日はひなまつり~♪

とりあえず、リヴリ―の島くらいは、
ひな祭り仕様にしておきましたww

ひな祭り仕様~♪ 


『銭ゲバ』・・・ウィキペディアに載せられてる視聴率を見たら、
また下がってたよ~~xxx それも、ありえないほど~~★
・・って言うか、なんで下がっちゃうんでしょうね~??
主人公が悪役っていう、子供に悪影響なドラマとか、思われてるのかな・・
・・そんな・・☆
主人公が悪なんて、今に始まった事じゃないのに~~☆
(夜神月とか夜神月とか夜神月とか~~~~~www)

私的には、松山ケンイチくんが出演してるから・・っていう事を抜きにしても、
脚本は驚かされる事の連続で、ものすごく面白いし、
他の俳優さん達も、ものすごく体当たりな演技をしていて、目が離せないし、
十分面白すぎるドラマだと思うんですけどね~・・☆
(今クールでは、現時点の大河よりも面白いと・・げふんげふんww)
只・・主人公が松ケンじゃなくて、他の誰かだったなら、
例えその俳優さんが、アイドル的人気俳優さんだったとしても、
多分・・演技力足らずという理由で、面白さが半減してたかもしれませんけどね。

・・・もしかして・・・
先週の『銭ゲバ』の視聴率が悪かったのは、NHK総合の『白州次郎』のせい??
(・・実は先週の『銭ゲバ』が終わった後に、30分ほど観てみたら、結構面白かったw)

『銭ゲバ』の放送時間の 枠が、土曜日のゴールデンタイムじゃなければ、
もう少しくらい視聴率上がったんじゃないかなぁ・・??
ま、視聴率はさておき☆
私はこのドラマ、ものすごく面白いと思うので、
これからも頑張って観ていきたいと思います。

 

ドラマ『銭ゲバ』のネタばれがあります。
まだご覧になられてない方は、
この感想を読むのは御遠慮された方がよろしいかと思います。

拍手[0回]



【第七話】


緑さんに、貧乏というものを徹底的に否定され、
お母さんの代わりに助けてあげたかった人は、金の為に殺され・・
今まで信じてきた、“お金があれば人は幸せになれる”
・・という事全てを否定されたカタチになり、意気消沈の風太郎・・・。


『お前の写真見て、間違いないって、証言してんだよ!』

奥さんを突き飛ばす・・そして何となく顔を見られる・・
そこまでが、突き飛ばした時の計画のようですね。
・・心臓が弱いと解ってる人を、階段で突き飛ばすなんて、この計画は酷いです。


『この世の中、病気治すにも、金、金、金だ・・嫌になるよ』

奥さんの命にも、高すぎる値段が付けられてしまっている・・・。
まるで・・世の中、何でも金で解決しようとする風太郎の言葉を、
肯定するしかない様な事態に、自分も陥ろうとしている・・・。
でも・・何があっても、それだけは否定したいんだろうなぁ・・・
風太郎の言う事を肯定するなど、自分の生き方そのものを否定する事だから・・・。


『茜・・ごめんね・・あなたまで騙して・・』

・・って言うか・・茜ちゃんがまた車椅子に乗ってる・・・
今まではお姉ちゃんの方が可哀想だからって、譲ってあげてたんだね。

『私は変わらない・・風太郎さんを愛してる・・何があっても・・』

茜ちゃんの愛は・・・何だか強いなぁ・・・。
自分を愛してくれない人を愛してるなんて、間違ってる・・・
だけど・・・
この愛が本当に間違ってるかどうかなんて、茜ちゃんが決める事だよね・・・
普通なら、こんなに人を愛せない・・・
騙されていた事が解った時点で、
茜ちゃんは、また殻に閉じこもってしまう事だって出来たと思うんだけど、
そうはしなかった・・・。
それはきっと・・風太郎を愛してる事の方が温かくて・・
もうあの冷たい世界には、戻りたくなかったのかもしれないなぁ・・・
いくら愛されてなくても、自分はまだ、風太郎さんを愛している・・・
それだけでも、ほんの少しだけ、心が温かくなれるのかも・・・
誰の言う事も信じずに、誰も愛さずに、
家族のぬくもりすら、感じようとはしなかった頃には、
自分の中に、こんな温かさを感じる事はなかった・・・
茜ちゃんは、そのほんの少しの温もりから、逃れられないでいる・・・
だから、自分を愛してくれない風太郎の事でも、
愛さずにはいられないのかな・・・?
そんな気がします・・・。

そして、その思いは、茜ちゃんの様な思いをした事のない、
緑さんには解らない・・・。
だから緑さんには、今の茜ちゃんを説得する事は出来ない・・・。


『私は絶対に許せない。自分が間違っていたって、思い知らせてやりたい』

個人的な意見を言わせてもらうと、緑さんの意見に賛成ですね・・。
ある意味・・この程度ですませてるのが信じられないくらいです。

 ・・お父さんを殺した人・・・

茜ちゃんはきっと、風太郎の温もりから逃れたくない一心で、
その事実に耳を塞いでいる気がする・・。
確かに・・・考えたくないだろうけど・・・。


子供の頃の風太郎・・・
お兄ちゃんを殺してしまった後・・警察から逃れるように放浪している・・。
ゴミ箱の中に、パンの切れ端を見つけて食べたり・・
ホームレスと変わらない生活を強いられてたんですね・・。
自分と同じ様な小学生を見ては・・
バットを握って野球をしてる子を、羨望の眼差して見ている・・・。
どうして自分はあの場所にいられなくなっちゃったんだろう・・・?
そんな事、何となく考えてみたりしてたのかな・・・。

眠れる場所を見つけて、そこで野宿する・・
朝になると、苦しそうにうなされている風太郎・・・
風太郎は・・お兄ちゃんを殺してしまったあの日の夜から・・
眠る度に、こんな風にうなされてたんでしょうか・・・。
大好きだったお兄ちゃんが死んでしまった悲しみに、
人を殺してしまった恐怖と、
大事な人を殺してしまった後悔の念・・
それが、風太郎に悪夢を見せてるのかもしれませんね・・・。


うなされながら、飛び起きたら・・
目の前におじいさんが・・・。

『起きたか・・・食うだろ?』

あ゛う゛~~~xxxなんて不味そうなおかゆ~~~xxx
(・・てか、なんでネズミ色してるんだ???)

おじいさんがすすめてくれたおかゆを、必死で食べる風太郎・・。
それを微笑ましく見てるおじいさん・・。

パトカーとすれ違う時も、荷車の中に風太郎を隠してくれて・・
一緒に鉄くずとか集めて、お金が手に入ったら、
風太郎に見せて喜ばせてみる・・・。
風太郎も、その笑顔に心を和ませる事が出来て・・
このふたりの笑顔、よかったなぁ・・・ものすごく和んだ・・・
こんなに優しい人に、風太郎は出会える事が出来たんだ・・・と、思った・・・。


『なぁ、風太郎・・・何があった?なんで逃げてるんだ?
心配するな。何があったか聞いても、説教もしないし、出て行けとも言わないよ。
まぁいいんだけどさ・・・言いたくなけりゃ・・』

自分を心配してくれるおじいさん・・
風太郎が心を許していて、信頼する事の出来た大人で・・
お兄ちゃんの様に、風太郎を叱ったりする事もなく・・
必要以上に、聞いて来ない人で・・
そんな人に・・
自分が抱えている、誰にも相談する事が出来なかった、一番辛い事を打ち明ける・・
今すぐにでも、誰かに打ち明けて、少しでも楽になりたい・・
それくらい許されてもかまわないって・・・思うよね・・・。

『僕は・・・人殺しなんだ・・・』

さすがに驚いて聞き返すおじいさん・・

『人殺しなんだ・・・』

涙を流す風太郎・・・
子供がひとりで抱え込むには、重すぎる罪・・・
誰にも打ち明ける事が出来ずに、今までどれだけ辛かっただろうと思う・・
それを聞いてくれる人がいた事は、
ほんの少しかもしれないけど、風太郎の心を救ったと思うんですよ・・。

次の日、おじさんと一緒に鉄くずを探す風太郎・・
元の笑顔を取り戻して、楽しそうに仕事してました。
それなのに・・・
おじいさんは、警察官に殺人犯である風太郎の情報を流し、
その見返りとして、お金を請求していました・・。

『五千円・・三千円・・千円でもいいや・・頼みますよ・・』

金額じゃないんだけど・・・
その程度の額で、風太郎のおじいさんへの信頼を売るのか?

『結局、金なんだ』

絶望する風太郎・・・
人を信じられなくなったのは、もしかしたらこの時からかな・・・。

お母さんがお金のせいで死んだ・・と苦しむ風太郎に、
正しい道を諭してくれたお兄ちゃん・・
お兄ちゃんを殺してしまった後・・
もしかしたら風太郎は、
自分の考えが間違っていた事に、気付き始めていたかもしれない・・
やっぱり、金の為とはいえ、悪い事はしちゃいけないんだと・・
だけど・・
そんな風太郎の気持ちを、この老人が打ち砕いてしまったのかもしれませんね。

やっぱり世の中は何でも金なんだと・・
金を手に入れる為なら、人の信用さえ売るものなんだと・・

最初は優しいおじいさんだと思ってたのに・・・

だけど・・もしこの老人が、ずっとあのまま、
風太郎に優しく接していてくれたなら・・
貧乏でも、ふたりで廃品回収をしながら、
ささやかに生きていってくれたなら・・
きっと風太郎は、元の優しい心を取り戻して、
今の様な人間にはならなかったと思う・・。

もう・・あのじーさんのせいズラ・・・xxx

 

『何を弱気になってんだ・・・銭ゲバのくせに・・』

しかも風太郎・・
その老人との事を思い出して、開き直り始めたよxxx

『上等じゃねぇか・・地獄行きと引き換えに、俺が証明してやるズラ・・』

こんな自分が、地獄行きだって事くらいは、
ちゃんとわかってるんだ・・・・。

『銭ズラーー!!!』

・・としか喋れないモンスターの様に・・
何度も何度も吠える風太郎・・。
・・って言うかコレ・・風太郎の呪文?
そうやって・・弱気になっていた自分を奮い立たせてるんですかね・・・。

この風太郎、怖かった・・・
何だか・・“魔王”とかいう言葉が似合いそうなくらい・・w
痩せてて、黒い服を着てる姿がシルエットで浮かび上がって、
本当にそういうところから来た人みたいな・・
でも同時に、その姿はカッコいいですね~~~!!!
こういうシーンを、観てる者がうっかり興醒めしてしまう事なく演じきる・・
その演技力の凄まじさは、さすが松ケンだと思いました・・。

 

そして夜が明けて・・
再び事情聴取・・・。
逮捕された時とは、まるで別人の風太郎が、荻野刑事の前にいました。

『奥様のお怪我は如何ですか?』

まっすぐに荻野刑事を見る風太郎。
もう、元の自分を取り戻した・・って感じですね。

『当日の蒲郡のアリバイは完璧です』

しかもそこへ、真犯人として、真一が自首してくる・・☆

300万円につられて、簡単に風太郎の言いなりになる真一・・・★
この人、本当にダメな兄ちゃんだ~~xxx
・・てか、本当に野々村家の人間??
実は真一こそが、蒲郡健蔵の本当の息子~~ww・・とか言ったら、
思いっきり納得出来るんだけどなぁ~www(なんてねwww)


『荻野さん、お世話になりました。
この間の話ですが、奥様の手術の件、いつでも言って来て下さい』

風太郎にとって、今回の計画には、コレが一番大事なんだ・・。
荻野刑事の奥さんを狙ったのも、
その犯人として、風太郎と見かけがそっくりな真一を使ったのも、
全て・・ターゲットが荻野刑事だからなんだ・・・。
金の前に、荻野刑事を跪かせる事・・・それが計画だから・・・。


警察には・・・緑さんが迎えに来ましたね・・・。
(身元引受人?・・ちょっと違う??)
風太郎を迎えに来た緑さんに、
今までには感じられなかった強さを感じました・・・。
この人・・何気に強いですよね・・。


三國家へ帰って来た風太郎。
緑さんと茜ちゃんと、3人で夕食を食べている・・。
(実際に食べてたのは風太郎だけだった様な)
夕食はステーキか・・
いかにも貧乏人が真っ先に思い付く、お金持ちの食べ物ですね。
(このメニューに、そういう意味合いがあるかどうか知りませんが)

風太郎の席が、
三國家のお父さんの席に変わっていた事に驚きました。
まぁ・・お父さん亡き後・・風太郎がこの家の家長ですから・・
当然と言えば、当然だし、
今の三國家の状況で、風太郎を末席に座らせることの方が、不自然だし・・。
それでも、この席に風太郎が座る事自体、
今の三國家の現状を表しているっていうか・・すごい複雑ですね。

『やめましょうか、こういうの。
緑さんが思ってる通りです。全部僕がやりました』

三國家に入り込んだ手口から、今までやってきた事を、
平然と打ち明ける風太郎・・・。
ふてぶてしいまでの開き直り方ですね・・・。
ここで洗いざらい何を話してしまっても、何一つ証拠がないから、
緑さんは、訴える事すら出来ない・・・。卑怯ですね。

だけど変な意味、ここまでさらっと話されると、逆に清々しいですねxx

只・・茜ちゃんだけは、騙しておいてあげてほしかった・・・。

『ちょろいターゲットだったよ?
理由はひとつ、お前が醜いからだ』

コレだけは言わないであげてほしかったです・・・可哀想過ぎる・・・。
聞きたくなくて・・席を立とうとする茜ちゃんを、
緑さんが止めましたよね。
茜ちゃんは・・・本当の事から逃げようとしてるから・・・
辛くても耳を塞いでほしくなかった・・・。
それは分かるけど、可哀想でした・・・。


『お父さん、殺さしたのも僕です』

その殺した相手の娘にこれを伝える事が、正気とは思えない・・・
一瞬空気が凍りついたと思うんだけど、
風太郎は、そこに恐怖を感じないんでしょうか・・・?

『どうですか?そんな男と一緒に食事してる気分は』

いやもう・・筆舌に語り尽くせない気分です・・。
緑さんと茜ちゃんは、ある意味、よく耐えてる・・って感じです・・。


『あなたは人間・・人間としての苦しみを味わうべきなんだわ』

最近、緑さんの意見が深いです・・。
ケダモノとして死ぬなら、人を殺した意味も解らず死んでしまうようなもの・・
でも、人間として苦しみを味わうというのは、
風太郎が人間として辛うじて持っている、良心や信仰心・・
それらに苛まれて苦しむ事・・・。

只・・緑さんは、
風太郎があまりにも平然と話すので、
風太郎がこれまで、何一つ苦しまず、平然とうすら笑いを浮かべてこの席にいる・・
・・と、思ってる訳ですよね。

『怖いものなんてないんですよ』

これは嘘・・・

風太郎は、本当は苦しんでいる姿を、
自分は銭ゲバだから・・・と、封印してるだけだから・・・。

・・その封印は、一体どうすれば解かれるんでしょうね・・
どうすれば、元の人間らしい風太郎に戻る事が出来るんだろう・・・?

何となくそれは・・お父さんかな・・と思ってみたり・・・
お父さんの死によって、風太郎の中で、何かが変わる・・・
風太郎にとってのお父さんは、それくらいの何かを持ってると思ってます・・・。


風太郎の後を追って、部屋に来る茜ちゃん・・・・

『なーんで来るんだよ・・どうしてお前は、俺から逃げないんだよ・・』

そういう事を言う風太郎が、
『美女と野獣』の野獣みたいに思えました。
変な言い方だけど、本当は優しいのに、そっちの姿の方を隠して、
醜く振舞う野獣・・って意味です。

『愛してるからに決まってるじゃない』

茜ちゃんのこういう言葉は、
風太郎の凍った心を、ほんの少しでもとかすものなんでしょうか・・?

『私の事・・嫌いですか?
好きじゃないのも、愛してないのも、解ってる・・
嫌い?
風太郎さん・・お願い教えて・・
いるのも嫌?いなくなればいい?死ねばいいと思ってる?
風太郎さん・・お願い答えて・・
私の事、嫌い?ずっと嫌い?
好きになる事なんてない?これっぽっちも?いなくなってほしい?』

これだけ風太郎に訊くのに・・・
茜ちゃんは、どれほどの悲しみと辛さに耐えていただろうと思う・・・
ほんの少しでも・・例え嘘でも・・

『そんな事ないよ、愛してるよ』

そんな答えを聞く事が出来れば・・
茜ちゃんは救われたのかもしれない・・。
だけど、かわりに返って来た答えは・・

『お前が死んでようが、生きてようが、どーでもいい』

・・・最悪の答えだった・・・

もしかしたら、この時の風太郎は、
ほんの少しくらいは、同情があったかもしれない・・・
だけど、そういう心を頑なに閉ざそうとしている風太郎だから、
単純に、どっちつかずの答えを言ってみただけなのかもしれない・・
只、茜ちゃんの問いから逃げたくて、そう答えてみただけなのかもしれない・・

だけど・・

・・・愛情の反対は憎しみではなくて、無関心だから・・・

まだ憎しみの方がマシ・・
憎まれている内は、まだ関心があるって事だから・・。
でも、“どーでもいい”・・という答えは、
茜ちゃんにとって、“絶望”を意味するんですよね・・・。
風太郎は馬鹿で、そういう事は考えられなかったと思うんですよ・・・。


風太郎の耳をおさえる茜ちゃん・・
ふりほどこうとする風太郎にお願いして、
聴こえない言葉を伝えようとする・・・

『風太郎さんと、違う人生で出会いたかったな・・・
愛してる・・・
愛もあるんだよ?風太郎さん・・・
私は・・あなたを愛してる・・・
あなたと一緒にいられて・・幸せでした・・
ありがとう・・・』

それだけ言って、風太郎の耳から手を離す茜ちゃん・・

『くだらないマネするな』

『ハイ』

悲しくても・・精一杯の笑顔で・・・素直に返事してみせる・・・
そんな茜ちゃんが、切ないです・・・・

窓の外を見上げる風太郎・・・

風太郎の言葉も態度も・・何もかも冷たかったけれど・・
多分、この時・・窓の外を見ていた風太郎は・・
少なくとも、自分のやってきた事への罪を感じていたと思います。

・・自分は可哀想な女の子に対して、あまりにも残酷な事をしている・・

一見、無表情だけど・・
“くだらないマネ”をする茜ちゃんを、笑う事が出来ないのが証拠・・。
出来ないんですよ・・・出来る訳が無い・・・
風太郎は、そこまで冷たい人間になりきれない・・・
それどころか、自分が徹底的に苦しめている茜ちゃんの顔を見る事も出来ずに、
外を見上げていたんだと思う・・・。
必死でその思いを追い出そうとしていたのかもしれないし・・
もしかしたら、涙でも出そうになっていたのかもしれないし・・・。


朝・・
ご飯を食べ終わったら、『ごちそうさまでした』と一礼。
そして、『行ってきます』と一礼。

そういえば、『ごちそうさまでした』は、
昨日、ステーキを食べた後も言ってましたね。
派遣をやっていた頃、社員食堂で食べた後も言ってたし、
伊豆屋で食事した後も、ちゃんと言ってました。

何だか風太郎にとって、
『いただきます』とか『ごちそうさまでした』は、
生きて行く上での基本なのかな・・って思いました。
どんなに貧乏でも、どんなに金持ちでも、
そこだけは決して変えないっていう、
信念とかポリシーみたいなものが、風太郎の場合、ソレなんだとか・・。

でも風太郎の場合・・
食べるものだけじゃなく、
人から与えられる愛にも感謝してほしいものです・・。
それが出来ていれば、少なくとも3人殺せなかったと思う・・・。


『風太郎さん、行ってらっしゃい』

笑顔で見送る茜ちゃんと・・・何も言わずに行ってしまう風太郎・・・。
茜ちゃんの悲しそうな笑顔に・・・気付けよ・・・!


真一・・・トイレを探してたらぶつかってしまったとか・・
苦しい言い訳を・・・xx

『お前・・頼まれてやってんだろ・・蒲郡風太郎に!!』

荻野刑事よく解ってる・・
・・って言うか、この事件・・
奥さんの病気の事で強請られた荻野刑事だけが、真相を解ってるんですよね・・
風太郎に言われた事も、他の刑事に言う訳にもいかず・・
何もかも風太郎の思い通り・・って感じですね。


真一の事で、社長室まで謝りにきた、野々村さん達・・・。

『本当にごめんなさい!!』

こんな正直でいい人達に、いわれのない罪で何度も何度も頭を下げられたら、
風太郎もたまらないですよね。

『一つお訊きしたいんですが』

今一度、再び訊いてみる・・
貧しくても、大切なのはお金じゃない・・心だって、
本当にそう思いますか?・・って。

それは、お母さんがよく言っていた言葉・・。
なんで今、この人達に訊くんだろう・・
返って来る答えも解りきってるだろうに・・
もしかしたら、風太郎のかすかに残ってる良心が訊かせてるのかな・・?
それともバカみたいに、
この人達から、『大切なのは心じゃなくてお金です』って、
そう言わせたかったのかな・・。

・・って言うか、
きっと、そう言ってほしかったんだ・・。

自分と同じ様に貧乏そうなのに、
心がまっすぐな正直者で、親切で、
健気に生きてる伊豆屋さんとその家族たち・・
そういう人達を、自分は金の力で騙して利用している・・
それなのに・・
この人達は何も知らずに、風太郎に対して、一生懸命謝っている・・
謝られてる自分は、なんて醜い人間なんだろうって・・
ひとこと謝られる度に、それが風太郎に突き刺さっちゃうんだ・・。
そんな時、風太郎を救ってくれる言葉は、

『世の中銭ズラ。銭の為なら何でもするズラ』

この人達だって、本当はそうなんだと思いたいのに・・そうじゃない・・
そのどうしようもない事実が、風太郎をイラつかせるんですよね。

『くだらねぇ負け惜しみ言ってんじゃねぇ!!』

本当は自分の方が、更にくだらない負け惜しみを言ってるって事を・・
風太郎も心のどこかで解ってるんじゃないかなぁ・・?
漠然とわかっているようでわかってなくても、
その事実からは、逃げだしたくてたまらない筈だ・・。

野々村さんを突き飛ばして、罵って・・
もう・・伊豆屋に行けなくなるよ・・風太郎・・・
派遣生活で、ほとんど口もきけなかった時・・
伊豆屋さんにいる時だけは、ほんの少しずつ心が和んでいった時の事は忘れたの?
どんなにお金持ちになっても、
お金では手に入らないものが、そこにはあったのに・・

・・多分・・
自分が汚くなればなるほど・・
風太郎は、伊豆屋さんに近付けなくなってしまったんじゃないかな・・
野々村真一を金で雇って利用してしまってから・・
もう以前の様に、心を割って話をする事が出来なくなってしまった・・
もう、伊豆屋に自分が落ち着ける席は無い・・

野々村さん達を出て行かせた後・・
さっき怒りに任せて振り払った、菓子折りを拾う風太郎・・
これを見た時・・
風太郎はあんな態度をとりながらも、本当は寂しいんだと思いました。
だってね・・本当に野々村さん達の事を嫌いなら、
貧乏人が持ってきたお菓子なんか、捨てちゃえばいいじゃないですか。
お菓子なら、もっと高いお菓子を食べられるんだから・・。
でも捨てられないよ・・
大好きな人達が、お金が無いのに無理して持って来てくれたものなのに・・
酷い事を言いながらも、本当はそこまで腐ってない風太郎を、
ほんの少し見れた気がしました。

・・って言うか、この時の風太郎の態度って、
単純に言わせてもらうと、わがままな子供みたいだね☆☆☆

 

緑さん・・・
あの日、風太郎に水をかけてしまった場所へ行く・・・

風太郎が生まれ育った、汚い空家を訪ねてみる・・・

背の高さを測ったしるしが・・
おとうさん、おかあさん、風太郎4才、8才・・と記されてる・・。
そして、
“おとうさんをおいぬくぞ!” ・・という、
風太郎が書いたと思われる落書きが・・。
まさかこの家に・・
幸せだった頃のしるしが残っていようとは思いませんでした・・。

“男性殺害か”という記事のコピーを見る緑さん・・
風太郎の生きてきた跡を辿っている・・・。

海岸で、風太郎の父親に会う緑さん。
緑さんの全快を喜ぶフリをする風太郎の父・・・ウソっぽい~~~xxx


『10億ですか・・・』

『これで死んでくれって』

さすがに驚いた様だけど、
10億って数字に、目が飛び出るくらい驚いてないとこが、
緑さんって、お嬢様ですよね~~www
むしろ驚いたのは、その代わりに親に死ねって言う息子・・の話の方ですよね。

父親は相変わらず、その事実から目をふせて、
息子がくれたおこづかいだと茶化してみせる・・(虚しいな)

しかも、その内の1億円を、この町に寄付するだと??
くっだらね~~~~~~~~~~~~~~~~~~★★★

『とてもくだらない人ですね。もちろん軽蔑します。心の底から』

ああ~~コレ聞いて、ちょっとだけスカっとした。
最近、緑さんのセリフが、何気に心地いい時があります~☆


『見てみたくなったんです。あの人がどんな所で生まれて育ったのか・・

・・ちゃんと憎む為に・・ 』

なるほど・・・・・・・
そういう憎み方っていうのもあるって事ですね・・・。
最近の緑さんは、本当に言う事が深いですね・・・。


『息子とした約束・・ひとつくらい守ったらどうですか?』

これもある意味、スカっとする言葉でしたね。
ダラダラと・・何でもかんでも冗談にしようとして、茶化してばっかりいる・・
こんなダメ親父には、いい感じのお灸になったかもしれない・・。
・・と言っても、どうせ女王様キャラとか言って、茶化すんですけどね・・
ダメだこいつ・・・★


車に戻って・・・涙を流す緑さん・・・・。

緑さんが見つけた、風太郎の家だった空家にあった、せいくらべの落書き・・
それは幼い風太郎が、
お父さんと仲良く暮らしていた頃もあった・・というしるし・・
それが今では・・
風太郎は、その父親の命を絶つ為の契約を、父親自身と交わしている・・・
あり得ないほどの、大金をはたいてまで・・・・・・
そんな哀しい親子の、ここ10数年の変わり様を目の当たりにして、
どういう訳か、涙を流さずにはいられなかった・・・
そこに、殺人犯とか、親の仇とか、そういうものは何も関係なかった・・
只・・その親子が哀しかった・・・。
この時、緑さんが流した涙は、そういう涙だったのでしょうか・・・?

この人は・・誰に対して冷たく振舞おうとしても・・
心の中には、本来の緑さんの優しさというものがあるんですね・・・。
自分の父親を殺した殺人犯の不幸にすら、涙が出てくるなんて・・・
緑さんって、本当に心の優しい人だと思いました・・・。



『お父さん・・お母さんがまた、発作なんだ・・・』

息子からの連絡を受けて、病院に駆け付けた、荻野さん・・・。

『ねぇお父さん・・お母さん、死んじゃうの・・・?』

このセリフで、
この子と同じ年頃に、母親を失った風太郎の事が、思い出されました・・・。
胸を締め付けられますね・・・・。

『死なないよ、お母さんは・・大丈夫だよ・・・』

・・そう言い聞かせて、子供を抱きしめる荻野さん・・・。
もう本当にだめかもしれない・・と思っても、
その不安を子供に悟られまいとしている・・・
そんな姿が、痛々しかったです・・・。

 

『失礼します・・お紅茶です・・』

茜ちゃんって・・春ちゃんにはいつも辛く当たってたから・・
春ちゃんの方も、相変わらず苦手そうな様子だったんだけど・・
その日は何かが違っていた・・・

『春ちゃん・・・ありがとう・・・』

それを聞いて、嬉しそうな春ちゃん・・・『ハイ』

最初は、前に風太郎に叱られてから、
春ちゃんに優しく接する様に、心掛けてるんだ・・と、思ったけど・・
今にして思えば・・・
今までのお詫びと、御礼のつもりだったのかなぁ・・・・。
涙をためたまま、笑顔の茜ちゃん・・・
この日の茜ちゃんの挨拶には・・・
いつもと違うものがあった・・・
でも、誰もそれに気付いてあげられなかったんだよね・・・。

それでも、最後のありがとうで、
春ちゃんを喜ばせてあげる事が出来てよかった・・・。

 

苦しんでいる荻野さん・・・
命の値段について、悩み苦しみ・・迷っているんだってわかりました・・・。

 

『由香・・ごめんな・・もう大丈夫だから』

由香ちゃんと面会する真一・・・てか、何が大丈夫なんだ~~~☆☆☆

野々村さんのところに、怪しげな電話があり・・
真一には借金があり・・300万円払ったらしいが、
それは利息分だという・・・。
・・・利息が300万円の借金って・・・・・一体、いくら???
もう~~・・本当に・・どんだけバカ兄貴なんだxxx

『お兄ちゃん・・あの人に頼まれてたみたい・・』

由香ちゃんは、真相に気付いてしまった・・・。
それもこれも、あのバカ兄貴のせいで☆☆☆
でもあのバカ兄貴ww見た目が可愛すぎて面白すぎるので、
ど~~~~~~~~も憎めませんwww


・・・蒲郡健蔵先生おかえりなさい・・・
先生だって★ せ・ん・せ・い★
なんで、せんせいおかえりなさいなの?
1億円くれるから??
ぐはっっ・・・ばかばかしい~~~~xxx
こんなくだらない歓迎会を開いてもらって、嬉しいんでしょうか??
昔からムカついてた奴に、水をぶっかけてみたり、
みんなに10億円見せびらかしてみたり・・・
やってる事が、低レベルすぎて、くだらなすぎて、笑う気にもなれません。

『結局・・金ですか・・』

そんな事、最初から解ってたでしょ??
自分の力で勝ち取った金で、今まで自分を蔑んできた人に報復するなら、
まだ意味がありそうだけど、
息子にもらったお金で、こんな事をしても・・・虚しいだけだよ・・・。
それでも、この町の人間達に向かって、自分が勝ったと思えるなら、
そこまでバカだったなら、もう何も言いませんが・・・。
だけど・・
息子に死んでくれと言われて渡された10億円を持って、独りで彷徨って・・
誰かに、嘘でもいいから優しくされたい・・っていう心境なんでしょうか・・。
どんな理由をつけても、虚しいよ・・・。くだらな過ぎる・・・。


0000000000000000・・・と、こんなに0があったっけ?

『数字ばっかだな・・』

風太郎がいかに、お金に関してマヒしてるかが、窺えますね。

そんな風太郎のところへ、荻野さんがやって来た・・・
俯いたままの状態で・・・

『先日の・・お話ですが・・
妻の手術の費用を援助して頂ける
お願い出来ませんでしょうか・・
昨日、発作を起こしました・・一刻の猶予もありません。
移植手術を受けなければ、生命の保証は出来ないと言われました。
僕は・・警察を辞めます・・
妻の治療に付き添ってやりたいんです。
お願いします・・・』

やっとの思いでそれを言って・・・
頭を下げる荻野さん・・・・。

もう・・可哀想過ぎて、胸が押し潰されそうでした・・・。

生きている家族の命の値段って・・あまりにも重すぎるんですね・・
今まさに消えかかってる生命の灯を消さない為なら・・
人は、どんな事でも出来るんでしょうか・・・?

例えば・・・自分の家族を殺した殺人犯に、頭を下げるとか・・・

そんな事・・出来るんだろうか・・考えられない・・
・・って言うか、自分なら絶対に出来ない・・出来る訳がない・・
きっとその屈辱に耐えられなくて、精神が崩壊してしまいます。

だけどこの人は、ソレをやったんだ・・・
奥さんの命を助けてもらう見返りに・・
殺してやりたいほど憎い殺人犯を見逃すばかりか、
今まで刑事としてやってきた正義も、プライドも、何もかも捨てて・・
一生懸命、頭を下げて・・お願いしたんだ・・・。


『どうして下向いてるんですか?・・あなたは正しい選択をしたんですよ?
よかった・・よかった・・』

逆に風太郎・・こんな父親を羨ましいと思わないか?
風太郎の父親は、病気の妻からお金を奪い取り、
死んだ事にも気付かなかった、最低の旦那だった・・・。
だけどこの荻野さんは、妻の事を想い、母親を亡くしそうな息子の事を想い、
自分ひとりが悪魔に魂を売り渡せば、家族が助かると・・
その為に、弟を殺した犯人に頭を下げた、この荻野さんの勇気を・・。
本当に・・・風太郎の父親とは、雲泥の差だよね・・。
風太郎の父親が、荻野さんの半分でも人の心を持っていれば、
多分・・風太郎のお母さんだって、死なずにすんでたよ・・。


『名医と言われてる方の紹介状です』

コレ・・・今回の唯一の救いです・・・。
只、お金を渡すだけじゃなく、
最近医療の不備をどうのこうのと運動を起こしてる風太郎だからこそ、
そういう方面にも顔が利いたんでしょう・・。
いい先生に診てもらうには、紹介状は必須条件ですからね・・・。
・・って言うか、解ってる・・
風太郎だって、真剣に助けたいと思う気持ちがある事は・・
だけど、心臓が悪いって解ってる奥さんを、階段から突き飛ばしたり、
手段を選ばず、やる事がムチャクチャすぎるから・・・
風太郎のどこまでが本気で、どこまでが計画なんだか判らなくなってる・・・。

『命にも値段がついてしまうんですね。結局・・』

・・ソレ・・この前、荻野さんが、ぼやいてた事だ・・。


『ありがとうございます・・』

お金の入ったケースに手をかけようとすると、
風太郎に止められる・・

『ひとこと・・言ってもらえませんか?

結局・・大事なのは、金だって・・

その言葉と引き換えです』

それは風太郎が最近・・
それに対して反論する人に、やたらと言わせたがっていた言葉で、
風太郎が信じて疑わない、風太郎の生き方そのものの言葉だ・・・。

ソレを・・金の力で言わせて・・
そんな事で、風太郎は心から満足出来るんだろうか・・・?
風太郎は只、自分が満足したかっただけかもしれないけど、
(そういうとこも、まるでワガママな子供ですね)
私には・・
荻野さんに対して、金の前に跪け・・と言ってる様にも見えてしまいました。
少なくとも・・自分の服を、渾身の力で掴んでいた荻野さんは・・
どれほどの屈辱に耐えていたかと思う・・・
そして風太郎は、自分が今、目の前の人に対して、
どれほどの侮辱をしているのか・・ほんの少しも気付いてないと思う・・。
それどころか・・
奥さんの命を救う為に金をくれてやるんだから、そのくらい何でもないでしょ?
・・とか思ってそうで・・・。
だけどその金も・・莫大な財産を持っている風太郎にとっては、
自分の身の安全を保証をしてくれる額としては、安いくらいだと思うし・・・。

そんな風太郎は、お金に対しても、人の心に対しても、
大事な何かがマヒしてしまってるんだと思えました。


『・・・・・・結局・・・・・・大事なのは・・・・・・』

実はここで・・やっぱり荻野さん・・元の心を取り戻して、
勇気を出して風太郎に反論してくれたら・・・って、
ほんの少し、哀しい期待をしてしまいました・・・。
・・・だけどそれじゃ、奥さんの命は救えない・・・。

『・・・カネだ・・・』

この言葉で、悪魔との契約は成立・・荻野刑事は撃ち堕とされた・・・。

ケースを閉める風太郎・・『どうぞ』

パンパンパン・・と、小バカにしたような手拍子を送って・・
荻野さんを見送る風太郎・・・
この酷い拍手・・何のつもりだろう・・
何だか・・自分でも言ってる事、ムチャクチャだけど・・
これから廃人へと道を歩む荻野さんへの、葬送行進曲とか思ってしまった・・・。

風太郎に一礼して、その場を立ち去る荻野さん・・・。


帰り道・・・悔しさに耐えきれず、泣きだす荻野さん・・・。
奥さんの生命の代金が入ったケースを抱きしめたまま・・・
膝をついて泣き崩れてしまいました・・・。

こんなのあんまりだ・・・残酷すぎる・・・
今回の話の中で、このシーンが一番辛くて悲しかったんですけど・・・
(私、変ですか?)

・・・ま、いいや、変でも★
私、荻野さんファンだし☆(やっぱり変ですかw)

 

『緑お嬢様は?』

家に帰るなり、緑さんを真っ先に気にする風太郎・・。
荻野刑事がいなくなった今・・この人こそが、今の風太郎の最大の敵ですからね。

春ちゃん・・・
両親が、風太郎の寛大なお力添えに感謝してると、笑顔で訴える・・・。
春ちゃんも、あの日から風太郎の味方になっちゃったんですね~・・・。


どうしてだろう・・・?
茜ちゃんのいる部屋へと入っていく風太郎・・・
何気に・・この日は、茜ちゃんに会いたかったんでしょうか・・・?
もし会いたかった理由があるとすれば・・
茜ちゃんの口から出る言葉は、
風太郎を愛してる・・という言葉ばっかりだから・・・
風太郎の、人としての愛が麻痺していても、
やっぱりその言葉は耳触りがよく、
心地よく響くものだから・・・


『あの人は?』

緑さんも帰ってくるなり、風太郎の事を真っ先に訊く・・。
その人が自分にとっての、最大の敵だから・・
そして、すぐ茜ちゃんの部屋に向かう・・
その子が自分にとっての、最大の味方だから・・・

・・何だかこのふたり・・・
まるで何かに誘われたかの様に、この部屋にやって来ましたね・・・

茜ちゃんがそうしてしまうかもしれないって・・・
そんな予感は、少なくともその日の朝からあった・・・
朝からずっと・・悲しそうな笑顔で、泣いていた・・・

可哀想に・・・・・・・・

どうかこの子を、お嬢様だから弱かったんだとか、
そんな風に責めないで上げてほしいと思いました・・・。
きっと・・風太郎に愛されない事が辛くて死んだんじゃないと思う・・・
そんな事、ずっと前から解ってたって、彼女は言ってたんだから・・・

只・・どんなにそれを覚悟していても、
茜ちゃんが一番怖かったのは、
風太郎を愛してる気持ちが無くなってしまう事だったんじゃないかって・・
その愛が無くなってしまうと、
茜ちゃんはまた、固い殻の中に閉じこもってしまうしかないから・・
今度その中に閉じこもってしまったら、もう出て来れないから・・
それくらいなら、風太郎さんを愛したまま死のう・・って・・
それなら、このままずーっと・・風太郎さんを愛し続けていられるからって・・
そう思って、首を吊ったんじゃないかな・・・・

・・っていうのは、私の妄想で・・・
単純に、風太郎にとっての自分が無関心の対象である事が、
耐えきれなかったから・・・かもしれませんけどね・・・。

どちらにしても、
茜ちゃんの一生って、何だったのか・・って思う・・・。
こんな悲しい人生でも、風太郎を愛する事が出来たから、
それでも幸せだったのかな・・・?


風太郎・・・
この部屋に入ってから、ずっと放心状態だったのでしょうか・・・?
椅子に腰かけたまま・・・茜ちゃんを見つめたまま・・・

ちゃんと解ってるのかな・・・

風太郎はまたひとり・・・お金では買えないものを失ってしまった事・・・。

緑さんは、残された最後の家族を失ってしまった・・・

茜ちゃんを失って・・・
このふたり・・この先、どうやって生きて行くんだろう・・?


銭ゲバ 感想[8]・・・に続きます

 

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